いつのまにか肌にできて広がり、濃くなっていくシミ。なぜシミができてしまうのか、なぜ濃くなってしまうのか、今回はシミができる原因と効果的なお手入れ方法についてご紹介します。
"シミ"はなぜできてしまうのか?
まずは紫外線が肌に与える影響についてお話しましょう。紫外線は、私たちの肌老化※を進行させる原因のひとつ。シミはもちろん、シワなど、肌に現れる老化サインに影響を及ぼします。つまり、シミをつくらせない、肌老化を進行させないためには、紫外線を防ぐことがとても大切です。 しかし、紫外線は日差しと違い目に見えないため、どのくらいの量を浴びているのか私たちには実感することができません。特に冬や曇りの日などは、日差しが弱い=紫外線量が少ないから大丈夫と油断してしまい、紫外線対策を怠ってしまう傾向にあります。紫外線は、冬や曇りの日でも年中降り注いでいるんです。
※見た目老化
紫外線ダメージでシミができるメカニズム
最初は薄いと思っていたシミが次第に濃く大きくなってしまうのは、肌に沈着したメラニンが排出されない状態である場合や、紫外線の刺激でメラノサイトの働きが活発になることが要因と考えられています。
あなたはどのタイプ?シミの種類とお手入れ方法
シミは原因やでき方の違いによっていくつかの種類があります。もっとも多いのが紫外線ダメージの蓄積によってできる「シミ」ですが、その他にも肝斑やそばかすなどもシミに含まれます。ご自身のシミの種類と原因、お手入れ方法を知って、これからのお手入れに役立てましょう。
シミの種類
1. メラニン色素沈着
・症状と原因
長年にわたる紫外線ダメージの蓄積により発生するシミ。ごく一般的なシミで、大きさも様々です。できはじめはごく薄い茶色ですが、だんだんと濃く形もはっきりしてきます。
・予防とケア
予防は徹底した紫外線対策です。日焼け止めはもちろん、日傘、サングラスなどを使用するのも効果的。お手入れは、美白化粧品の使用が効果的です。また、メラニンを排出するためのターンオーバー促進ケア、保湿ケア、血行促進ケアなどもおすすめです。
2. 肝斑
・症状と原因
思春期以降に発症する後天性のシミ。女性ホルモンの乱れやストレスが大きく影響します。頬を中心に左右対称に現れることが多く、縁がはっきりしない薄茶色または灰色の、不鮮明なものが多く見られます。
・予防とケア
ホルモンバランスが関係してくるため、規則正しい生活や睡眠、栄養バランスなどへの配慮が大切です。また、肝斑は紫外線で進行することもあるため、化粧品や医薬品でのお手入れやピーリングが効果的です。
3. そばかす
・症状と原因
他のシミと異なり、小さい頃より発症します。細かいシミの集合で、褐色斑が両頬~下まぶた、鼻にかけて散在します。思春期や妊娠中、日焼けなどで悪化することがあります。
・予防とケア
遺伝性の場合は完全に予防することはできませんが、紫外線で進行することもあるため、紫外線対策と美白化粧品の併用が大切です。
4. 炎症性色素沈着
・症状と原因
傷やニキビ、虫刺されなどの炎症が治癒した後に残る褐色のシミ。顔だけでなく全身どこでも発生します。頬からあごにできるニキビは炎症性色素沈着を起こしやすく注意が必要です。
・予防とケア
炎症の原因となる刺激を与えないことが第一です。肌をこするスキンケアは炎症のもととなるので避けましょう。また、紫外線対策も予防につながりますし、できてしまった炎症性色素沈着には、化粧品や医薬品が効果を発揮します。
5. 脂漏性角化症
・症状と原因
シミが進行し盛り上がってきたもの。老人性の皮膚異常で、加齢や紫外線の影響で正常な皮膚には見られない異常細胞群が生じた状態です。イボのような膨らみと濃い褐色、表面のボツボツとした凸凹が特徴です。
・予防とケア
紫外線対策を徹底することが必要です。皮膚構造そのものに変化が及んでいるため、美白化粧品では改善することはできません。
美白化粧品で"シミ"を効果的にケアするには
日焼けによるシミのお手入れにもっとも効果が期待できるのは美白化粧品です。ですが、美白化粧品を使ってもお手入れの方法が正しくなければ、その効果は半減されてしまいます。シミを少しでもケアしたい場合は、美白化粧品の正しいお手入れ方法を知って、シミへ確実にアプローチできるようにしましょう。
美白化粧品の正しいお手入れ方法
1. 夏だけではなく年間通して使用する
紫外線が多くなる夏にだけ美白化粧品を使用する方も多いのではないでしょうか。それでは、シミのお手入れとして不十分です!夏だけに限らず、紫外線は一年中降り注ぐため、いつも肌内部ではシミのもとになるメラニンが発生しやすくなっている状態。そのため、夏だけ一生懸命お手入れしても追いつきません。しっかりシミケアするには、年間を通して美白化粧品を使いましょう
2. メラニン角質も除去するピーリングも併用
美白化粧品は、肌内部のメラニン発生を抑制するなどしてシミをできにくくする効果が期待されています。一方ピーリングは、肌表面に溜まった余分な角質を取り除き、表面を滑らかにしキメを整える働きがあります。乱れたターンオーバーをサポートし、古い角質に蓄積されたメラニンが排出されやすくなりますので、シミには美白化粧品と一緒にピーリングを使うことでより効果が期待できます。
3. 美白だけではなく保湿も重視
美白化粧品を選ぶときは、どんな美白成分が配合されているか確認することも大切ですが、保湿効果があることも欠かせないポイントです。肌が乾燥していると、肌のバリアが衰えがちになり、美白成分が浸透しにくくなります。それでは、せっかく美白化粧品を使っていても効果を十分に発揮することができません。保湿もできる美白化粧品なら、肌を健やかな状態に保ちながらシミもケアすることができます。
4. 紫外線対策も同じくらい重要
せっかく美白化粧品で毎日お手入れしていても、シミが発生する原因である紫外線対策を怠っていては意味がありません。紫外線は一年中降り注いでいますので、寒い曇りの日や、短時間の外出も、着実に肌にダメージが蓄積されていきます。ですから、日焼け止めは一年中の使用がおすすめです。また紫外線対策には、帽子やサングラス、日傘なども併用して万全に備えましょう。
今回は、シミができる原因と種類、お手入れ方法についてご紹介しました。今あるシミにこれ以上悩まないためにも、さっそく今日から美白化粧品で正しいお手入れをはじめましょう!