「人をほめると、ほめた人自身の魅力がアップする」。そう説くのは、日本ほめる達人協会の理事長を務める西村貴好さん。「人をほめる」ことによる心理的効果を科学的に分析し、ほめる効果を活用して、さまざまな企業の業績向上に貢献されています。今回は、そんな西村さんに「ほめ達=ほめる達人」の極意を伺いました。
「ほめ達」とは、何ですか?
"ほめる達人"を略して「ほめ達」です。いわゆる、ほめることに長けている人のことを指します。私自身の経験から、「人をほめること」には予想外の効果をもたらすことがわかっています。「ほめられた人を幸せにする」のはもちろん、「ほめた人自身の魅力をアップすることができる」ということです。
カメラマンがよく使うテクニックをご紹介しましょう。写真を撮られることに慣れておらず、表情が固い人に最高に素敵な笑顔になってもらうための方法です。それは、「誰かをほめること」。カメラマンが被写体を褒めるのではありません。撮られる人が、誰かのことをほめるのです。すると、とても素敵な表情が撮影できるんだとか。
「ほめる」ことは、ほめ言葉を言った人の内面の美しさを引き出すことにつながります。なぜなら、ほめることで自分のこころが整うからです。私が行っている講演やセミナーでは、この”こころが整う”体験をしていただくことができます。